着物の買取価格は何で決まるのでしょうか?
ここでは着物の査定額に影響する評価ポイントについて解説していきます。
着物の買取価格に影響を与え、査定の際にみられる評価ポイントとしては、①素材、②種類(格)、③保管状態、④年代(新しさ)、⑤人気(需要)、⑥丈(サイズ)などがあります。
ここでは、着物買取で査定時の評価でチェックされる点について解説していきますね。
着物買取の査定の時にチェックされる評価ポイントとは
着物買取の査定員に、着物を査定してもらう時に見られるポイントとしては、主に以下の6つがあります。
- 素材
- 種類(格)
- 保管状態
- 年代(新しさ)
- 人気(需要)
- 丈(サイズ)
それぞれの評価ポイントについてご紹介していきますね。
着物の素材
着物の買取価格の評価にまず一番影響を与えるポイントというのは着物の素材になります。
着物の素材には、以下のようなものがあります。
- 絹
- 木綿
- 麻
- ウール
- 化繊
この中で、着物の査定時に評価される素材というのは絹になります。
さらに絹といっても、絹100%の正絹(しょうけん)の素材が評価されます。
というよりも、着物買取で評価されるのは正絹(しょうけん)の着物だけと言っても過言ではありません。
着物の査定時にまともに値段がつくのは正絹の着物だけであり、その他の木綿や麻、化繊・ウールといった素材の着物というのは、なかなか値段がつかないと思っておいたほうがよいです。
もちろん、木綿や麻の着物であっても、有名作家の着物や伝統工芸品にあたる着物であれば、きちんと評価されて高額買取も期待できます。
また、化繊やウールの着物であっても、一部の人気ブランドのものであれば値段がつくこともあります。
着物の素材は査定時にまず最初にみられて評価されるポイントになりますが、それだけでは買取価格は決まりません。
まずは着物買取サイトの無料査定を試してみることをおすすめします。
着物の種類(格)
次に査定時の評価でみられるポイントとしては、着物の種類になります。
着物の種類というのは、着物の格と言ってもいいものになります。
着物の格というのは、洋服で言えばフォーマルとカジュアルの区別のようなイメージに近いです。
結婚式などかしこまった場所にジーンズで行くのはおかしいように、着物の場合にも結婚式など婚礼の場に着ていける着物と、そうでない着物があります。
結婚式など、かしこまった場所に着用していける着物が格の高い着物であり、黒留袖や色留袖などが代表的な着物になります。
一方、紬や小紋といった着物というのは、そういった場には着ていけない着物であり、普段着使いするカジュアルな着物といえます。
このような着物の格というのは、着物の査定時にもみらえる評価ポイントとなります。
一般的に、格の高い着物の方が買取価格は高くなる傾向があります。
一方、格の低い着物であっても、大島紬や結城紬といった人気の着物であれば高額買取が期待できます。
着物の種類や格だけで買取価格が決まるわけではないので、まずは着物買取サイトの無料査定を試してみることをおすすめします。
保管状態
着物の査定時に一番見られると言っても過言ではない評価ポイントが着物の保管状態といえます。
シワやシミがないか、変色がないか、カビがついていないか、防虫剤などのニオイ移りがないか、襟や裾に擦れがないかなどが、着物の査定時にみられるポイントとなります。
着物の素材や種類といったポイントについては、着物の実物をそこまで注意深くみなくてもある程度は評価できるわけですが、保管状態については実物をしっかりとみないと査定ができません。
そのため、着物の査定時に一番見られる最重要ポイントともえいます。
また、他のポイントについては、着物を高く売るための努力をしようありません。
着物の素材や種類といったポイントについては、いくら努力しても変えられませんよね。
一方、着物の状態については、ある程度の努力ができる部分になります。
といっても、着物の買取価格を上げるために着物のクリーニングなどはしない方がいいです。
着物のクリーニングというのは非常に高額ですが、そのクリーニング代以上に買取価格がアップすることは望めません。
最低限、着物をきちんとたたんでたとう紙に保管し、シワやシミ、変色などがないようにしましょう。
また、風通しのよいところに保管して、カビなどがつかないように十分に注意しましょう。
年代(新しさ)
着物の年代というのも、査定時にみられる評価ポイントとなります。
年代というのは、要するに新しさということになります。
着物の年代によって、アンティーク着物(昭和初期以前)、リサイクル着物(昭和20-30年代)という呼ばれ方をすることもあります。
基本的に、新しい着物の方が査定額は高くなる傾向があります。
10年以内ぐらいの着物であれば買取価格でマイナスに評価されることはありません。
一方、10年以上前の古い着物の場合には査定時にマイナスに評価される場合もあります。
もちろん、古い着物であっても、有名作家のものや伝統工芸品の着物であれば高く買い取ってもらえます。
着物の買取価格というのは、いろいろな要素で決まってきますから、まずは着物買取サイトの無料査定を試してみることをおすすめします。
人気(需要)
着物の査定時の評価でみられる重要ポイントとして、着物の人気や需要があります。
結局、着物買取サイトがお客から着物を買い取った後、その買い取った着物をどうしているかというと、着物のリユース市場で転売することで利益を出しているわけです。
そのため、リユース市場で人気や需要がある着物というのは、当然のことながら高く売れる可能性があるわけで、それに伴って買取価格も高くなる傾向があります。
6つの評価ポイントの中で一番大事なポイントといっても過言ではありません。
リユース市場における着物の人気や需要というのは、着物の汎用性や色、柄、ブランドなど、いろいろな要素がからんできます。
汎用性というのは、いろいろな場面で着用できるかどうかということで、結婚式やちょっとしたお出かけにも着ていける訪問着などは、需要が高く高額買取が期待できます。
一方、紬や小紋といった普段着使いの着物というのは、普段着として着物を着る人が少ないため、需要が高いとは言えず、そこまで高額買取は期待できないと思っておいた方がよいようです。
色や柄というのも、着物の人気や需要に非常に大きな影響を与えるポイントです。
着物の色や柄にも流行というものがあり、今の流行に合った色や柄の着物であれば高額買取が期待できます。
また、大島紬といった人気の着物や、浴衣であってもツモリチサトのような人気ブランドであれば高く買い取ってもらえる可能性もあります。
結局、着物の買取価格というのは、個々の着物で変わってきますので、まずは着物買取サイトの無料査定を試してみるとよいと思います。
着物の丈(サイズ)
着物の査定時に見られる評価ポイントの最後は、着物の丈(サイズ)です。
基本的に、着物の丈が長い、サイズの大きい着物の方が高額買取が期待できます。
なぜなら丈が長い着物であれば、仕立直しをすることで各人に合った着物にお直しすることが出来るからです。
「大は小を兼ねる」というように、丈の長い着物であれば仕立直しをしやすいということですね。
昔の日本人は体格が小さい方が多かったので、古い着物というのはサイズという意味でも査定が低くなる傾向があるようです。
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