着物買取のコツとしては、着物の保存状態に気をつけるということがあります。
といっても、着物をいざ売ろうと思ったとき、過去には戻れないので保存状態を注意しようと思っても時すでに遅しということになりますよね。
でも、着物の状態というのは、買取価格にかなり大きく影響してくる部分です。
では、着物を高く売りたい場合、着物の状態を少しでも良くするためにクリーニングや染み抜きに出したほうがいいのでしょうか?
ここでは着物を1円でも高く売りたい場合に、着物の状態を少しでもよくするためにやった方がいいこと、やらない方がいいことについてご紹介します。
着物の状態は買取価格に影響する
着物の状態というのは買取価格にかなり影響してきます。
当然ながら、保存状態がよくてきれいな着物の方が高く売れます。
未使用品に近い状態の着物ほど高価買取が期待できます。
未使用品に近い状態であれば浴衣でも売れる
浴衣などはそもそも買取不可としている買取業者の方が多いのですが、浴衣であっても未使用品のものであれば買い取ってもらえる可能性は高いです。
未使用品の浴衣であれば、着物を専門的に買い取っているわけではないリサイクルショップであっても買い取ってもらえるかもしれません。
このように一度も袖を通していないような新品に近い未使用品であれば、本来は買取不可の着物であってもそれなりの値段で買い取ってもらえます。
未使用品の着物であっても状態が悪ければ買取不可
もちろん、いくら一度も袖を通していない未使用品であっても、数十年間たんすにしまいっぱなしにしていて、状態が悪くなってしまった着物は高くは売れません。
実際、私の母が40年ほどまえに祖母からもらった絞りの羽織は、一度も袖を通しておらず、仕付け糸まで残っている未使用品でしたが、たんすに長期間しまいっぱなしにしていたため、状態が非常に悪くなっており、ほとんどの買取サイトで買取不可または二束三文の査定しかつきませんでした。
実際に複数の買取業者に査定してもらった時の様子はこちらの記事をご覧ください↓
>>未使用品だけど状態の悪い40年前の羽織を査定してもらった時の体験談はこちら
着物の買取価格というのは着物の状態に大きく左右されますので、着物を1円でも高く売りたいのなら、着物の保管状態にはとくに気をつけておく必要があります。
着物の価値を保つための着物の保管のコツについては、こちらの記事を参考にしてください。
また、着物の査定の際に、着物の状態のどこをチェックされるかについては、こちらの記事を参考にしてください。
着物を1円でも高く売るためには、着物の保管状態に気をつけておく必要があります。
着物の査定のときに、どういったところを見られるか、どういう状態の着物だとマイナス査定になるかをチェックして、そういった状態にならないように普段からきちんと保管できるようにしておきましょう。
着物を高く売るためにやった方がいいこと、やらない方がいいこと
そうは言っても、着物を売ろうと思ったときに保管状態のことを言われても、もうどうしようもありませんよね^^;
過去には戻れませんので、今から保管状態をどうにかしようと思っても時すでにおそしです。
とはいえ、着物の状態というのが買取価格に大きく影響するのは紛れも無い事実です。
では、着物を1円でも高く売るために、着物の状態を改善するために出来ることというのはあるのでしょうか?
ここでは着物を高く売るためにやった方がいいと思われることと、やらない方がいいと思われることについてご紹介します。
着物を売る前にクリーニングに出したほうがいいか?
着物の買取価格というのは着物の状態に影響を受けます。
当然ですが、状態のよい綺麗な着物の方が買取価格は高くなる傾向があります。
では、着物を売る場合は、査定に出す前にクリーニングに出したほうがいいのでしょうか?
結論から言うと、基本的に答えはNoです。
着物を高く売りたいからと言って、着物をクリーニングに出すのは止めておいた方がいいです。
なぜなら、着物のクリーニングにかかる料金というのはかなり高いのですが、そのクリーニング代以上に買取価格がアップするかというと、決してそんなことはないからです。
一般的に、着物のクリーニングの相場というのは、着物の種類やお店によっても変わってきますが、大体1着あたり1万円ぐらいはかかると思っておいたほうがいいです。
クリーニング料金以上に買取価格がアップすることはない
とくに着物の買取でそれなりの買取価格が期待できる正絹の着物というのは、100%の絹で出来ています。
そのため、普通の洋服と同じようにはクリーニングは出来ません。もちろん、家庭内で洗濯機で洗うこともできません。
着物のクリーニングには、京洗いといわれる特別な方法や、ドライクリーニングのような丸洗い、洗い張りといった方法があります。
いずれの方法も、洋服のクリーニングとは異なり、着物特有のクリーニングになるため、普通のクリーニング屋さんでは対応してもらえません。
着物をクリーニングしてもらうためには、着物専門のクリーニング店か、着物を購入した呉服屋さんなどに頼むしかありません。
着物のクリーニングというのは、かなり特殊になるため料金も高いです。
正絹の着物であれば1着1万円ぐらいかかることもありますが、クリーニングに出して着物が綺麗になったからと言って、そのクリーニング代金以上に買取価格がアップすることは少ないです。
着物買取業者では、買い取った着物を自社で安くクリーニングしたり再生するノウハウを持ち合わせていますし、基本的に自社でクリーニングしてから再販しています。
クリーニングして着物が綺麗になったとしても、買取価格は少しアップするだけで、そのクリーニング代以上に査定が高くなるということは期待しないほうがよいです。
着物を売る前に染み抜きをした方がよいか?
同様に、着物を高く売りたいからと言って、査定をお願いする前に染み抜きを依頼する必要もありません。
着物のシミというのは、やはり買取価格に多少は影響してしまいます。
だからといって、染み抜きをするのはあまり意味がないです。
やはり、着物の染み抜きというのはクリーニングと同様にそれなりのお金がかかってしまいます。
染み抜きの代金以上に買取価格のアップは期待できませんので、着物を高く売りたいからといって染み抜きを依頼するのはやめておきましょう。
買取業者では染み抜きの独自のノウハウを持っていますので、たとえシミがあっても買い取りはしてもらえます。
シミがあるからと言って、決して買い取ってもらえないというわけではありません。
とりあえず、シミのあるような着物でも買い取ってもらえるかどうか、着物買取サイトに電話して聞いてみてみることをおすすめします。
バイセルや買取プレミアムであれば、シミありの着物でも買取可能かどうか電話で問い合わせOKです。
電話での問い合わせは、こちらの着物買取ランキングからどうぞ。
着物を高く売るためにやった方がいいこと
着物を高く売るために、着物の状態をよくするという意味でやった方がいいことというのは、実際にはあまりありません。
着物のクリーニングというのはとてもお金がかかってしまうため、そのクリーニング代以上に買取価格がアップすることは期待できないからです。
また、着物の買取業者では、着物をクリーニングしたり再生する独自のノウハウを持っています。
例えば、着物をタンスにしまいっぱなしにしてしまうと、シミやカビがついてしまったり、着物の裏地の胴裏部分が茶色く変色してしまうことがよくありますが、そういった古くて汚い着物も新品同様に再生する技術があります。
胴裏が茶色く変色してしまった着物については、こちらの記事をご覧ください。
こういった状態の着物であっても、例えば茶色く変色した胴裏部分だけを新品の胴裏に張り替えることで、新品と見まがうような状態に再生できるわけです。
そのため、着物の状態については、そこまで心配する必要はありません。
胴裏が変色してしまったり、シミやカビがついた着物でも買取はしてもらえます。
そういった状態の悪い着物でも買取可能かどうか、とりあえず電話で問い合わせしてみてください。
着物の陰干しや風通しだけしておきましょう
とはいえ、着物を査定に出す場合には、最低限の状態にはしておきましょう。
具体的には、着物を査定に出す前に、タンスから出して、たとう紙からも出し、室内で陰干しをするようにしましょう。
着物を陰干しすることで、ナフタリンのような防虫剤のニオイ移りもだいぶ解消することができます。
また、着物の表面を軽くはたくことで、表面についたほこりを取り除くぐらいはしておきましょう。
着物を査定してもらうときに、陰干しなど最低限のことをしておくだけでも、査定士さんからの第一印象はだいぶ変わってきます。
着物を1円でも高く売りたいのなら、クリーニングまではする必要はありませんが、陰干しなど自分で簡単にできることは最低限やっておきましょう。
陰干しなど最低限のメンテナンスを済ませたら、こちらの着物買取ランキングから無料査定に申込みしてみてくださいね。
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